長い春

イトウと岩魚2足のわらじ

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北海道のイトウと岩魚
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昨年11月、サケの産卵時に使用した数枚のカットがカメラに装鎮したままだったのを、そのままイトウで使った。2週間滞在して使ったのは36枚撮り一本、13枚だけだった。前回更新した内容があまりにも足らなかったので補足します。

不完全燃焼のまま札幌に戻り次の目標とするのは夏山、いや・・それまでは勢いよく芽吹く新緑に引き寄せられ山菜採りを楽しみたいところ、好物のウドも道南でさえこれからが本番といった具合で山肌を覆う木々は薄らと彩る状態だ。なかなか気温が上がりません!山間部の残雪が消えるのは2週間後になるだろうか・・・長い春がつづきそうです。

2011年、イトウの産卵観察を始める先は、2006年に初めて1ペアの遡上、産卵行動を確認した日本海側に注ぐ過去に記録の無い小河川。それ以来、継続して調べているが残念ながら今年も確認できず、このままそこで待機する時間を考慮すれば後で掘りの痕跡を探せばそれはそれでデータとなる。で、どうも一年間待ちにまった恋心を抑えるのはなかなか自制が難しい。まあ、単純に見るのは誰でも簡単にできるんですが長く追い続けるとなればそうはいかない。それも毎年欠かさずに面倒をかけ自然な行動を観察しているうちに相手はヒントを与えてくれる。今年にしても、一匹も遡上せず産卵が行われなかった水系、支流が目立って、何度もなんども明日も明後日も通ったにも関わらずとうとう何も起こらず終わった所があれば逆に1つの支流に17ペアもやってきた所があったほどだ。透明度は最悪でしたが、継続することで新たに与えられるヒントが楽しみでしかたがない。ただ長くやっていてもダメだろうけど、純真な気持ちさえ持ち続けていればいつか新しいヒントを見出すきっかけを与えてくれる。それが♂シ説というもの。

だから継続して自然環境という場で♀マ察をしないと何も見えないし聞こえてこない。今回の震災による原発事故もそうですが、与えられた知識と技術を基に形造り手順通りに操作しても災害時に即時対応できなければ、ただただ経過と過去の結果を騙しだまし皆さんに報告するだけ。挙句にメルトダウン!日本人そのものを映し出す鏡で、神話もへったくれもない!道理が教えてくれるように解析する為にデータを収集してはいけないということでしょうね。それをやっているのが日本人!外国人の方がよっぽど冷静に評価しているはずだ。カメラの前に立って経過を説明してる暇があれば自分が率先して現場に行くべきだろう・・・・ほんとに長い春が続きそうですね。