2014イトウ_1

イトウと岩魚2足のわらじ

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イトウの雄同士の繰り返される自然な営み。

この画像はフィルムをホームスキャナで取り込んだ解像度1600dpiです。デジタルはフィルムの摺り合わせをし若しくは失敗という手順ミスの落胆をさせない施しから自動補正してしまうことから、こうやって繰り返しフィルムカメラを使い続け比較しても違いますよね。因みにデジタルという情報の記録期限は15年だそうで、医療、報道という分野では重宝し役にたっているものの信憑性が重んじられる科学の世界、論文はスタップ細胞問題での”画像”のすり替えでもご存じの通り、デジタルはわざわざ写さなくともゼロからでも映像を作り上げる事ができる信用できない軽い技術であるのは確かです。今後あらゆる分野で問題になると思いますが確かに非常に便利で経済的として庶民に受け入れられたかもしれない反面、手軽で簡単な物は飽きられるのも廃れるのも早い。そもそも映像なり写真は後世に””が目的ですから文字と同様に複雑な再生媒体を使わないと映し出すことができなければ意味は無いですよね?残念ですが最初から失敗した技術でしょう、過去に葬られるだけです。人間が主役ではないかもしれないからです・・・

さて本題の今年の春イトウは正直、何か極端な気象の変化が無い限り同じドラマが繰り返されると知っていて、あらかじめ積雪は例年と比べ少ないと聞いていながら気持ちが逸り現地に4日早く行ってみると、まあ確かに冬期間からの積雪としては繰り返し降り注いだ圧雪層はない60〜1mほどの密度が軽い雪層でたったの3日で消えて無くなったのは気温も+14〜21℃ということもつづき、初日の狂い咲の1ペアの姿を確認した翌日から3日間は泥濁りで観察、写真どころではなかった。こうなると、ただひたすら珍味の姫たらをつまみに酒を飲むだけ。

この初日から3日間を除く4日目以降は一桁の気温に下がり最終日まで透明度は高く限界水域での流木による低ダムの落差を遡るイトウが盛んに乗り越える光景が命漲りその派手な水飛沫の音を聞きつけたキツネが飢えに耐えられずイトウが堀を起す真横の岸で涎を垂らして狙っている場面は今年初めて見た。それも通常の大きさの倍はあるデカいやつで私が傍によっても逃げないほど飢えて集中していたのはよっぽど空腹だったのだろうか。その後、猟友会のKさんに聞いたところキツネとの交配種だとのことだった。そして、本来イトウの産卵はそれほど警戒することなくのんびり行われるものが近年は新聞社なりデータ収集という目的で研究という名目で作業員が捕獲することから警戒心が高くなっているのが現状です。人間は厄介なものだと考えさせられ、今回は水中写真は止めました。本来は簡単に写せる対象魚が過度に人が関わると、人間の行動が本来は関心を持たないイトウの姿をキツネなり外来種はアライグマを呼び寄せてしまう。20年間、今回もそうですがクマが産卵期のイトウを捕食している痕跡を見たことがありませんが下顎と一部の臓器を食べ残した痕跡を初めて確認したので今後が心配です・・・

まず今回はこのへんで・・・