2016

不思議な国・日本・戦後70年後のタブー解禁?

イトウと岩魚2足のわらじ


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私のノアの方舟?はノーライトのシュマール艇、2015年の知床羅臼は相泊の海岸にて8月中旬

当サイト気まぐれな更新になっている昨今、皆さんに忘れ去られる前に2016年を迎えた今、戦後70年という節目を跨いだ今を振り返りたいと思います。

上記の写真は昨年の8月、残念ながら単独での初、知床は羅臼側からの出艇を記念した一枚。左目が黄斑変性になっていながら両岸とも裸眼で視力は1.2はある相泊側の海岸から地平線を見渡す光景でも湾曲、地球が球体であるのがわかる。札幌からのんびり車で10時間、ここ知床半島は羅臼相泊まりの終点にある駐車スペースは全国から集まった人々で埋め尽くされながら私がデポする場所はかろうじて一台分あった。車に積載したカヤックははたから見ると目立つし、同じ志向を持つ方なら声をかけてくれるものだが駐車スペースを通り過ぎてUターンしようとしたところ距離にして50mかな?の遠くで誰かが手招きしている?あれっ?知らないなあ?何の面識もない誰かが手招きしているのは周りを見渡しても私以外は誰も見当たらない。石原の海岸となる場面であれっ?と思いその手招きしている一人に車で近寄ると、船=カヤック出したいんでしょう?と問いかけてくるのは地元で昆布漁を営む地元の方だった。自分は知床に許された特別な番人に選ばれた者なんだと?なんだか優越感というか不思議で幸せな気分だった・・そう思わせておいてください。有難うございます・・・

なんだか運命的な出会いを感じました。その男性、年配の方ですけどが言った一言は俺さあ、初めてなんだけどあんただから良いよ、今まで他人を自分の敷地内に入れたことはなかったけどあんただから良いよ?と恩恵を与えてくれたのは感激でした・・・新谷さんとは親しいようで、ここ知床での歴史を話してくれた昭和を振り返る人恋しさを嘆いていた気持ちは私も言葉にできないながら共感していた・・・

地元では通称=滝の下と呼ばれる夫婦滝の付近。

相泊から出艇したときはべた凪で追い風だったおかげでモイレウシまであっと言う間に到着した。そのモイレウシにある番屋の周りには電柵が敷かれていた。それだけ熊に悩まされているようだ。カラフトマスを釣る為に船渡しで来た一人がこういった。ここから先の滝の下は釣り人が釣ったマスを目当てにクマが出てくるから、ここから先へは行きたくないとのことだった・・。2000年から始めた知床シーカヤックの旅も15年後のこの時は時代が変わっていた。予想していた通り自然遺産に指定されて以来、羆の為の知床になっていた。

洋上から見つめるこの滝の下海岸は静かに映っていたが上陸してすぐに滝ツボの茂みから現れた。勿論、私1人では適わないから退散した。単独と二人以上では気持ち、労量ともに力の差が生まれてしまう。来年はどうしようかな?・・・