イトウ2020-2

産卵に参加しなかったものが大半!

3ページ

イトウと岩魚2足のわらじ

更新履歴 北海道のイトウと岩魚 北海道のイトウ 北海道の岩魚 書籍・文献紹介
人物紹介 両生類その他 沢登り・冒険 意見感想 プロフィール

3日目の朝、気温-3℃

今年は特に寒さには堪えました。何せ全世界で流行っているCウイルスの影響で外出時は常にマスク、スーパーやコンビニ、ネット通販で購入した商品には周到にエタノールを噴霧し玄関のドアノブにも噴霧し自分の体にも・・これを毎日行うのですが、ウイルス自体は大気中に漂っているので屋内にて呼吸をしているだけでも十分感染する状況だと思うと私たちが騒ぐ対策程度では意味がないような気がします。上記画像、前日の晩から降り始めた雪の中イトウは動きを止めることなくベースC地真横の流れで堀をつくる動きとオスが戦う水しぶきの音が闇の中で響き渡る都度キャップライトで確認し写真を撮るかどうか迷うが、ここの支流に入っている雌は2匹だけオスは確認しているだけで6匹、次に命を繋ぐ営みの邪魔はしたくなかった。

見えずらいですが中央下に赤く見えている婚姻色の雄イトウ。昨年2019と今年の2年間、降雪、残雪が少なかった影響を気にかけていましたが2020年も同様、同じ状況になる春は2度とありません。

昨日更新した産卵期について補足したいと思います。例年より3日早く堀を起こし3日早く終了したと述べましたが、一つの支流に参加する個体は一匹だけではなく雌が行動するタイミングもそれぞれ異なるので全てが同じ日に来るものではありませんし、どれだけのものが参加するに至ったかがポイントだと考えています。そもそも産卵自体、単に水量、水位だけの問題で行われるものではなく何年もの間で築いてきた体のリズム、サイクルで行われる繁殖なので一概に早まったとか遅れたとは決めつけられません。実際、この南向きの支流で確認できた個体は先ほども述べたように雌2匹、雄6匹ですので例年だと4倍の数が参加しています。それと年齢も関係しています。簡単な説明になりますが今年の場合では成熟度の高い年齢のメス大型、、逆に雄は小から中型の比較的若いものが目立ちましたので早い遅いではなく参加しなかったものが大半だったと判断しています。

ここは北向きの支流。南向きが終了した7日後、午後3時時点

本当はこの日に札幌へ帰る予定でしたが、ほぼ平水に戻っている状況でペアが堀を起こしている場面をAM:10時で目撃し翌日に調べることになりました。この時に見られたペアのポイントは午後にかけ気温が上がり僅かに残る積雪が融け増水し、翌日はこれより更に2㌔上流地点で別の雌1匹と雄3匹を確認します。