2024・2025イトウ

イトウと岩魚2足のわらじ

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2025イトウ、2024年は投稿しませんでしたが現地へは行ってました。

31年間、同じ光景?を見つめてきたなかで今のところ昨年度2024年は最も悪い年になりました。早春の雪解け時の異常な高い気温により残雪が2週間ほど早く消えた後、山間部では気温差が極端で夜間では零下、マイナス気温になり、凡そ月寒ドーム数個分に及ぶ湿原に群生する行者ニンニクが消滅した出来事がありました。寒暖差が激しくなったのは2021年からで、この時を境に群生地が消滅するといった事態がおきています。

昨年、各支流へ産卵の為に遡ってきたイトウは殆ど確認できず”一大支流と本流”に集中していました。これは今回に限った事ではなく、川と言うより”特別な場所”が在りそこを必要としている点が改めて目の当たりにします。産卵には多くの体力を使う為、一年を通して十分な栄養を摂りストレスのない生活サイクルを送った結果、その時を迎えます。なので、雪解け水の量や水温、残雪量、気温がどれほど産卵期に適していたとしても総合的に条件が整っていないと、そこへ姿を現すことはないとう事です。

2025年、今年は2007年から重点敵に観察をしている支流の一つで2年振りに6ペアのイトウを確認し、その中で1ペアは30㎝台の若い個体で他に一匹の同サイズのメスが居ました。2020年から若い個体を目にするようになり世代交代も始まっている?ようにも思えるが・・・緯度を北に上げた水系では毎年、数は少数であっても産卵に参加している個体は大型で、昨年、今年も同様に平水に戻っている状況でも同時期に目立たぬよう姿を現している。今現在もそこに”野生”として生息していることは、10年100年といった年数の区切りを超えた歴史背景が”現存”している証としてのメッセージがあることを繰り返し見ているに過ぎないが・・・それを破壊しているのは明らかに”自然環境の変化”ではなく”人災”であることは確かだということです。

2年ぶりの更新になりました。そうですねえ・・・これまで一緒に携わってきた親しい人達も高齢になり他界される方もおり、住まいも遠方へ移り疎遠にと・・・それでも私はイトウと岩魚2足のわらじを続けていきます。できればホームページ!というのも時代的にどうかですが、その気があれば新しくしたいです・・・