春開幕・07年

イトウと岩魚2足のわらじ

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ようやくの更新です。全国的にしろ北海道は昨年末から2007年の春にかける降雪量、温暖化だと騒ぐように、ここ数年間で降る雪質は緩く重たい。特に今年は全道的に積雪が少なく、山菜を求めて開幕早い野山、南斜面では3月中旬で既に残雪が消え地面も乾くほどで、雪代による増水も目立って確認できなかった。

上記の画像、花はキクザキイチゲ。

春の到来を待ち望む山菜は行者ニンニク。その次がエゾサンショウウオ、それから、ニホンザリガニの顔を拝むのが近年の恒例行事です。

イトウについては、これまでと同様、長年欠かさず続けている観察を繰返すもので、今年も時が到来した際は可能な範囲で皆さんに、これが置かれている現状を、画像を交えて紹介致します。まあ、この段階ではこの程度で・・・それから夏の岩魚については昨年と同様に、掛ける時間は少な目に抑え、替わってこれまで踏破してきた中で見つけた興味深い重要Pの幾つかを対象にし、改めて詳細を探索する予定でいます。沢登りは水量次第で2箇所を予定。

07年3月下旬、南の川、河口から100mほど遡った雪代で濁る淵を覗いた時の一枚です。ウグイの群れを観察していると、30分おきに上流から海へと下る岩魚が続々やってくるのが見えた。

大きさは16pほどが大半で、残雪の少ない源流からの雪代水は、この時点でもう終わろうとしていた。適応力がどうの環境の変化がどうのと人々を騙しうる適応外の人災にも関わらず、今の時代も、どこかで逞しく種を繋いでいる岩魚は凄い!

昨年と同じ頃合にエゾサンショウウオを確認しに行ったとある生息地。残雪は2週間ほど早かったが、その姿を確認できたのは逆に遅かった。そして、産卵に加わる親の姿も極端に少なく感じられた。同じ春は2度と無いように今年は寂しい開幕です。


行者ニンニク。尾根伝いに進んでいくと、何かに食いちぎられた痕跡が所々で見られた。さすがだなと思ったのは鹿も羆もか細いものは食わずに残し、ちゃんと選んで食べていたことです。

いろいろとお世話になりました^0^有り難うございました。春早々、海を渡り、東北地方で3種見られるサンショウウオの生息地を見せてもらえることができた。

津軽海峡を渡る前は何故だか遠く感じる距離も、行ってみると気軽に行き来できそうだ^0^本格的なシーズンが到来する直前にでも、もう一度、1人で見てみたい。それから数日経った今、秋田県から札幌に遊びに来ている親戚の叔母とそんな出来事を話していると、そこならちょっと足を延ばせば近かったと、日本も狭いものですね・・・

福寿草。他で騒ぐほど簡単に見れる花ではありません。何故なら北海道の多くの場所では殆どが盗られているからです。各地をめぐり地元の方と話すと、昔はあって今は見られないということをよく耳にする。

ニホンザリガニ

雪代の終わった沢沿いの岸に堆積する落ち葉を丹念にめくっていくと、ニホンザリガニが姿を現す。半年間の厳冬から開放され、雪解けの進む地面から芽を出すコバイケソウ、カタクリなどに目をやり、最初に生き物と触れる瞬間、春を実感することができる。

これは何年か前に写した産卵遡上してきた中央で定位する巨大岩魚の画像です。今年の産卵期では水が少ないかもしれないので、どうなることやら。

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