06年 北海道原生記

イトウと岩魚2足のわらじ

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巨フキ

イトウと同じ目線で過ごした2006年、原野の春も過ぎ去り時は7月上旬。下界では山菜の季節が終わろうとしている最中、とある山中では真っ盛りに極太のフキが背丈を越える高さで視界を塞ぐ。これだけ、これ以上のフキが北海道で見られるのはラワンだけではありません。人が容易に寄り付けない山陰の1コマには、こんなに大きく育った野生のフキが、あちらこちらで見られる。

これ?何だと思いますか。私も解りませんでした?恐らくジムグリの子供だと思います。この日、行楽日和で賑わうゴルジュ帯より下の流れで何人かの釣り人とすれ違って、それよりさらに遡ること4時間。ふと後ろを振り返ると、せせらぐ白泡の流芯でニョロニョロとなびくこれが居た。ここで蛇を見たのは、あれより21年前でのアオダイショウ以来だ・・・

人擦れない北海道の原生を求める通過点のゴルジュと巨岩帯が連続する水脈を必死で遡る中橋さん。一応、装備は完璧だ!登攀のお助け装備としてのギアもそこそこに携帯し、道内の源流、特に気温が低い年ではなおさら、水温は5℃前後と厳しい。20代の頃は生身で水に浸かっていたが、10年前より上下をウェットSに着込む。

ちなみに、このPでは以前、流路を避け左岸の断崖を、時間をかけ高巻いていた。今回は初めて流路を進む。

北海道に羆が居ることで、平成の今でも、こんな野生の岩魚の顔を拝むことができる。

私が見る範囲では団塊の世代?に多く見られる悪気の無いまま数釣る捕獲釣果。自慢げに袋に詰め込み近寄ってくる様には呆れて何も言えないなあ・・・管理、維持されていない野生の資源には限りがあるので、自分のやっていることに気が付いて欲しい。

よく見ないと解りませんが、左中央に小さく写るザックを背負うのは中橋さん。未開拓の支流を遡ること、7mほどの滝を私が直登して間もなく、我が道を安全に選択して高巻きする。難度が低い滝とは言え、落差ある滝から流れ落ちる水の力には圧倒・・・

タニウツギ。北海道の夏、谷沿いを歩くと嫌でも目に付く華やかなピンクの花。これを見ると巨大岩魚の世界を想い出す。

今回の原生行きは寄り道の連続。こんなところでも新たな発見が出来た!ここはただただ・通過するだけだった。

H地区ニホンザリガニ

これはH地区のもので、今年、初めて確認することが出来た。えい!とある部分の石をよけると、見つけて嬉しい場面がある。最近、熱い注目が浴びせられている種ですが、子供が見つけられる距離では、なかなか難しくなっているかな。

N地区ニホンザリガニ

こちらNN地区の種も今回は初めて確認できたもの。これが生息する面積の半分が8センチ台で占められていたことは、数年来は誰も、ここへは来ていないようだ?この存在は無視できない・・・

ミヤマクワガタ

私が北海道でよく見かけるのはミヤマクワガタ。それも雌ばかり・偶然にして、この雄ミヤマを見たのは2年振りでした。

2.3日中の天気予報は曇り時々晴れ。この日、この場所まで8時間かけやってきた。渇水ぎみで、今夜から明日の天候にかけては安定していると川原でブヨ対策にツエルトを張る。黒ビールのつまみとして一匹の岩魚を刺身にして頂き、満点の星空を眺めて一夜を完結?ところが明朝、午前3時過ぎから突然、直ぐ頭上の空で稲妻が轟き、30分間、豪雨がつづき、水音が変わった時点で警戒態勢へと移る!。

oyogi

今年は暑くないなあ?と思いつつ、いつもとも同じ距離を歩くうち夏を感じてしまう。この日の水温は10度かな?

札幌から近いとある・・・よっぽど地名を公開しようかと迷ったほど。地形図には載せられていない林道が川に沿って走り、林道を軸として同じ幅で左右、頂上付近を横断しながら大規模に伐採し、反対側の村まで延々と壊されている。3年前より気が付いていたもの・・・場合によっては詳細を公開します!これは酷い・・・

野生岩魚

今や道内の川で見られる在来サケ科魚類の多くは、この岩魚だけに占められるようになってきた。それでも、筋金入りの源魂が見られる場所は限られる。

2006年焚き火

羆の縄張りで一夜を明かすのも、これでどれくらいになったものだろうか。北海道の原始では慣れに禁物。長い夜を過ごすには焚き火は必要不可欠。

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