笹木清成さんより06春のイトウ

イトウと岩魚2足のわらじ

更新履歴
北海道のイトウと岩魚
北海道のイトウ
人物紹介
書籍 文献紹介
意見感想
プロフィール

ご連絡を受けてから時しばらくが経ち、公開が遅くなりましたが、札幌もようやく初夏を思わせる気温25℃前後と暖かくなる7月初旬。

まずは笹木清成さんからの一報です。

わかってはいましたが、やはり寒いですね。フリーズのシュラフと中綿のシュラフ2枚重ねでしたが寒くて眠れませんでした。私は基本的に寒さに弱いんでしょう。

泥濁りのなか・・・ミノーに94センチが出ました。大物特有の糸鳴りが「ヒュンヒュン」となってイトウがバイオリンを弾いているように聞こえました。23日から3日間で2匹だけでしたが、イトウの顔を見て触れただけでも幸せと思わなければいけませんね。

ベストタイミングはもう少し先といったところでしょうか?トンギョが川岸を埋めつくすような遡上をしばらく見ていませんがイトウよりにもトンギョのほうが数が減っているのではないでしょうか?


笹木さんからのお便りも今年で3年目になります。いつも有り難うございます。最近、私はイトウ狙いで竿を振らなくなっているので、その思いと期待は界を熟練する笹木さんに果たして欲しいと願っています!^0^

トンギョと言えば昭和50年代の札幌は、湧き水を源とする改修前の沢が自宅目前の道路に沿って流れ、U字溝と素掘り側溝に変わる区間で、毎年、春になると姿を見せた。繁殖期特有のエメラルドブルーに染める背中には3本の長いトゲを折りたたみ、胸鰭は蜂の羽を思わせる勢いで小刻みに動かせる。これを、登校する前の僅かな時間、捕まえていたものです。

あの当時を思い出してみても、宅地造成された埋立地の脇でイトヨが見れたなんて今では信じられません。

都心部から遠ざかるにつれ、傾斜地の麓には湧水地があって水源となる谷間にはちょっとした湿原なんかも見られて、そこにはニホンザリガニも沢山居た。

遠くへ行けば自然がまだ残されている、忘れていた生き物達もそこへ行けば想い出すのはどういうことか?幼少の頃に模索し経験したイトヨ(トンギョ)も、今になって思えば全てが繋がっているんですね・・・その現実に気が付くのは、一つの種を真っ直ぐに見つめる1人の当事者となってくるのでしょう・・・

今年、笹木さんが現地で見かけた50センチ台の死んだイトウ。