イトウと岩魚2足のわらじ2007年へ

北海道らしさ?

イトウと岩魚2足のわらじ

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06年春でのイトウ

2007年を迎えた今日までは、我ながら貧乏暇なし・時は金なり・てなもんで、勢い余って空回りしていた02年からそれまでの日々はバカさと気力、体力でこなしてきたのも、06年は時間を潰すことに多くを費やし、気が付くと+1歳老けての更新になります。繁忙期へ向けた幸先の良い報告が出来るか?はちょっと厳しいですが・・・。

まず、ざっと06年の出来事を挙げると、上記画像イトウの産卵観察。初っ端から良い年ではないと感じたように、季節遅れの豪雪により周辺へつづく道が使えず長い距離を歩かされ、あげくに一匹も確認できなかった所・・前年度にお世話になった地元の方に偶然お会いしまたまた恩恵を与り・その地が陰り行く「北海道らしさ」も行く度に姿を変えている・・・

イトウの観察を終えた早春から初夏にかけては徐々に南下しながら遅い夏の開幕を待ち、山菜採りを交えた道在来種のニチザリやサンショウウオの領域開拓を方々でちまちまとやって、付随ながら意外と成果が得られて真夏を迎える。

真夏は岩魚源流紀行と道無き稜線を越える沢登り。相変わらず健康であることを除けば・・・と有余が無かったので、今期の夏は完全踏破に的をあてた労働に汗を流し、釣りはほどほどに遠慮した。

そして、年が明けた07年。果たしてどうなることやら。

北海道らしさ?らしい自然と資源が枯渇している今、大衆の1人から見た昭和の時代を振り返る。

道在来魚を主に一つの釣り文化と時代を築いた書籍では皆さんもご存知で懐かしい、当サイト書籍文献紹介、昭和40年後半から平成にかけ活躍する著者:鍛冶英介さんが残した各関連作品。

並びに道内にルアー・フライフィッシング、イトウ釣りの魅力も含め広めた第一人者でもあるように、関連作品の中の一つ北海道の湖と渓流も一応、釣り場ガイドブックとして描かれた作品ですが、単なるガイド本に止まらない記録で、現在、禁漁区になっている所が紹介されている内容も今では面白く、それと、同時に開発が盛んに行われていた頃でもあって、出版される直後では内容と大きく異なる場面が度々重なった時代でもあったことが別の視点から大変貴重なものになったと思う。

それでも、現在まで発行されるどの関連書と比較してもこれらに迫る作品は残念ながら未だ分野に登場していません。

あれから北海道は更に状況が悪くなり、あの時代、話題に上った名流も大きく姿を変え、保護水面の数も増えた。そんな今の時代では、それまで通りのやり方で釣りはもうできないし場所も無い。冒険する領域も狭くなるだけ。

それと、類似したガイドブックの出版、現地への案内=ガイドも然り、対象魚ではなく人に的をあてたタレント化する為の道具に利用も慎重に考えたいし、表現方法や主張も場合によっては時代と逆行する行為になると危惧したい。

ちなみに私が今から10年前に初めて知った分野では世間でよく取沙汰される開高健さんや漫画釣り吉三平など、年明け早々TVで再放送されたチョウザメ”・・・の卵キャビア、元金だけ戻し利息だけ貰う”と言う発想からも、枯渇し続ける消費を懸念する時代と人と魚の物語りが当時からあり、今も何処かで誰かが同様の世界を語り警鐘をし、一方ではひたすら消費だけに突き進む社会があります。

今の北海道に夢を語るだけの自然と資源は今、底を付こうとしています・・・連動する山と海との関係でも・・・

年明けの挨拶が遅れたイトウと岩魚2足のわらじですが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。