前編2

イトウと岩魚2足のわらじ

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2012イトウ  後編

PM7:30分 

5年ほど前から何かと冷たいものを口にすると左前歯が病み、たまらず今年に入ってから歯科医院で根の治療を始めたところ、気のせいかもしれないが左目に発症した黄斑変性が1週間後、劇的に改善し映り込んで見える影が気にならないほど消えてきた・・。歪みは若干残りそうだがこのままだとほぼ完治しそうだ。薄暗い谷間から上空を見上げ森林の隙間を覗くと、葉の緑色部分が中心視野の影と重なって不自然に見え不自由を感じていたのがもう気にならなくなった。年齢を思うと今回の病気はいい薬になったのか・・・

本題です。何故、自分をそうさせるのか?釣りから離れて観察、写真へ“撮る”へとシフトし、その後はイトウ以外の野生生物にも関心を持ち、特に両生類である渓流性サンショウウオの調査に同行した経験は探す調べる一帯を包む自然との関わりを紐解いていく過程は魚であるイトウに対しても共通して捉えていくことができるセンス≠磨くことができています。それがどうしたと言われれば社会的な立場から何らかのメダルが貰えるものでも金銭的な利益が得られるものでもない。そうしてもいけないし、なかなか理解されることはないと思います。ただ少なくとも人間が作ったものより神が創った生き物の方が魅力があるし面白い。人が作ったものは一度流行ったとしても必ず飽きられるもんです。何があってもどう転んでも健康であって生きていこうと意欲を抱かせてくれる人生をイトウから与えられた以上、気が済むまでやらせてもらうんです。その先に行き着くのは最近よく考えるんですが、宗教問わずに人が神と信じるものは“自然”そのものではなかろうか?、どんなに文明が近代化したとしても自然に立ち向かっても逆らえず勝利することは未来後世どの民族も国も成し遂げることはできない。歴史が証明するように自然を味方にする者、国こそが戦わずして勝利するんです・・・

あ〜だこうだであまり喋りすぎないようにこれまでの経過を端的に述べるとするなら、私もただ単に分布や産卵期の個体数をカウントしているわけではありません。例えばイトウの繁殖時期はこれまで何度も述べているように周辺環境が安定している地域ほど個体数が多く、その年によって降雪量が多い少ない変動で繁殖行動に影響がある、あった現象は今年も同様に40数年ぶりの季節ハズレな降雪でも結果として例年通りに始まり終了しました。それだけ仮称:聖地は環境が安定しているんです。まあ私なりにただ長々やっているわけじゃないんです。現代病の一つとして解析″業、遺伝子なり耳石もそうですが、これも近代化の波によって人を怠慢にさせる悪い薬だ。そればかりじゃ足らないんですよ!近代化するということはカネで買えない解決はなく私でも貴方でさえ依頼すれば解析しデータ化することができます。それが近代化の便利さが生む尊厳を機械的にシラケさせてしまう・・・・信憑性が高く注目できるデータはおのずと後に付いてくるんです。近代化は恐ろしいですね・・・もっと時代を突き進めれば獲らず触らず殺さずに解析する能力と技術こそ近代化・・・