半島本流から支流

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半島本流     下の廊下

翌日、一大支流では名所として知られるメガネ釜へ行く。水加減は如何なものかと浸かってみたところ、水温は極めて爽快、深さは私の身長では足が付きませんでした。ちなみに、上の釜は随分と浅く、ご覧の通り膝下以下の水深でした。

初日のテント場です。下の廊下を過ぎた地点で午後4時30分。8時半に出発し、入渓地点から下の廊下までの間は水に浸かりっぱなしだったので大分体が冷えたようです。早々、私が持ってきたナタノコを振るい極太の流木を一生懸命切り揃えました。これからの時間の楽しみは下界のコンビニで仕入れたビール、それからレトルトは1.5倍量の「どんぶり亭」だ!

ただ一つ問題だったのは、ザックの一番下に詰めていた防水パックが浸水し、一番肝心なシュラフと着替えなどが水浸しになった中橋さんだった。焚き火の力を借り、しばし衣類の乾燥に精を出す。

本流ではここが核心となるようで、来る前は物足りない?と掻い潜っていたのが、来て体感すると、そこには超一級の渓谷美が目前で門開き、ここに来た事で、潜在する冒険心が改めて目覚めてしまう!苔の洞門に水が流れているようでした。

さて、下の廊下を通過した前日の段階で、翌日以降の行動をどうするか?と悩む。ここへ来る前から途中リタイアするかもしれないと申告されていたこともあって無理は言えないなあ。一点でも曇りがある以上、最善策を選びましょう。ちなみに、この時は平水だったと思いますが、区間行程で足が底に付かないところが4箇所あり泳いだ。

結局、頂上を目指さず降り、メガネ釜がある支流へと向かい、ピストンすることにした。それにしても本当に素晴らしい空間です。楽しいと実感できる区間でした・・・

下るのは簡単だけど、最初の落ち込みはゴックン!してるので、両手突っ張りで押しのけてください。

前日、午後4時過ぎに通過した時は、辺りが濃霧に包まれていた。が立ち込める中、遡上した下の廊下も、満点の星空で完結する当日の朝では、天上の僅かな隙間から日が差し込み、改めて名流に相応しい美の界に足を止める。幾つかある支流から頂上を目指せば、51点沢右股沢など!!*も、次回の楽しみとして記憶に留めておこう・・・

真夏ならではの醍醐味、見るだけでは体感できない下の廊下の中心。ここから更に、何かに理由を付けては水に浸かったまま下へと向かう。

最終日のテント場。今年もまたアブの襲撃には参った。ここ数年来、どうもアブの多さに驚いている。北海道ではある一線から北を境に、その姿はさほど気にはならない。と言うより、まったく見ることはない。この日、最後の晩も幸運に、満点の星空で野宿を完結させてくれた。次の楽しみとしては、まずは本流を登り詰めて頂上に立ちたい・・・

半島本流          下の廊下

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