2018知床-3

東の果ての秘境 シーカヤック P1 P2 P4

イトウと岩魚2足のわらじ

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友人からの指摘で文章を誤解のないよう修正し付け加えました。2018年9月10日

WATER FIELD KAYAKSはタンデム艇シースポツイン。
知床をシーカヤックで巡る旅を始めた2000年から今年で18年目を迎え、その過程で一番お世話になっているのがこのシーカヤックです。

年が明けた雪解け時に屋根から落ちた雪の塊がカヤックに直撃し壊れ自分で直す?かどうかと連絡を受けていたところ結局、船を作ったメーカーで直してもらったそうだが今回の旅で机上で単に定規で測ると宇登呂から岬先端まで片道38`になりますが実際に漕ぐ距離はGPSでの軌跡からは凡そ往復160`の行程になります。18年間という年数が経っている事を思えば極端な浸水というより滲む程度≠ノなるが荷物を収納するコンパートメント内にも若干の浸水が多少ありコックピット内にも海水がにじむのは今回の修理とは別の箇所になりますが、カヤック全体のメンテナンスを今後考えていくとなればゼロから創出する技術とメンテナンスする技術は違う分野なのかと我が愛車と照らし合わせると日本という国、日本人の技術者=職人shokuninn≠産み出した時差ぼけを失われた23年の歴史をここでも考えさせられた。この旅の後、札幌市内で水が滲む箇所を自力で探したそうだが友人曰く素人では分からないそうです。それだけ簡単な技術で作られるものではないと思うので誤解のないよう、かつて高度成長した我が技術立国の歴史というものを純粋に考えて頂ければどうかと思いますが、これを継承していくには技術以前に、これを継承していく子孫を繋がないといけませんね?この国は・・・

私が人生で初めてお世話になった、ここ知床での旅をカヤックで巡り始めた2000年から今年で2018年にかけ時代は移り変わり、その年によっては単独での知床も止む終えずNORLITE DESIGNSはシュマール艇を単独行でのメインカヤックとして愛用しつつ今後、あらゆる選択肢を想定するともう一艇、当社のタンデム艇をと考えています・・・知床先端領域は動力船で行っても何の感動も価値さえ感じられない事を今回も改めて実感できた旅でした。シーカヤックがとっても似合うフィールドがここ知床先端領域≠ネんでしょうね・・・

カヤックの上からスプーンを落とすとガヤが海底から湧き上がる。

カラフトマスは今年もいまいちながら波打ち際から200mほど沖にでればこれだけ豊かな資源がある。道路、電気といったインフラが無くルール+倫理感さえもってすれば、これだけの資源が豊かに育まれるんですね。限りがあるんですね資源には!ガヤなんて?と思うでしょうが28gのジグを落とすと海底から賑やかに沸き上がってくる!

レタラワタラのベースキャンプ地

嘘のように静まり返ったオホーツク。台風12と13号が並んで列島を北上している進路は予報では12が日本海側をかすめるように進み13号は太平洋側をかすめるか若しくは直撃ルートを通過するかを出発前日から当日にかけ状況を見守った出発日、気象情報では全道ほぼ全域が台風の影響で雨、羅臼側においても波2mから2.5という予報で宇登呂側1.5mの波からの穏やかなスタートを切った。3泊4日の間で雨が降ったのは2日目と最終日の深夜に霧状に降っただけで海は終始穏やかだった・・・

シレトコ晩餐。
ここでの食の主役もカラフトマス。5年前を最後に遠のいていた晩餐をしみじみと噛み締めた・・・