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イトウと岩魚2足のわらじ

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イトウ2019年産卵

お久しぶりです。年の始まりはこの観察から春開幕、昨年からの降雪量、残雪、水量は記録的に少なく気温は例年と比べ山間では明方-2~日中+16℃と温度差があり水の透明度は2008、2009年度と並んで3番目の透明感でしたが残雪が無いわりに雪代で若干濁っていた。

たった11年前の事ながら今年は2008年を彷彿させる残雪ゼロに近いほど源流部隅々の枝沢が開けて、雪代以外の泥や砂が流出することなく早朝は流れも綺麗で日中は雪代が僅かに入る程度。この状況から歴史を振り返る08年の水温2.5~3.5℃と低いあの頃は一番の水でピカピカに輝いていた・・。ここ一帯は残雪が消えるとたちまち川沿いのネマガリ竹が背丈を超える高さで川面を覆いトンネルができ、その中をドライスーツを着て藪漕ぎをしながら歩き回る。このような水が少ない年は長い距離を歩かされる。09年も同様に直線距離だと10㌔前後、その間ペアを探して何度も往復する。あの頃は左目の黄斑変性も発症しておらず健康そのも、あの時は水位が時間ごとに下がるため慌ただしくメスが堀を作っていた・ベストポジションに撮り付き36枚取りフィルムが装填されている事を気にせずシャッターを押しまくり、そしていよいよクライマックスを迎えメスが渾身の力をしぼり口を開けようとした瞬間、ヒュイーン!と?フィルムが巻き戻される音を僅かに耳にした所で終わった。イトウ08・回帰録の一枚目のアングルがそれにあたり、もしあの時、最後の一枚さえ残していれば冥利でしたが・・・余りにも悔しくてその場で立ち上がったのを思い出す。結局、翌朝には全てが下流へ散って終了。

バイブルというか当時2003年から本格的に水中写真を始めようと機材を一つづつ揃え最初にハウジングを作成していただいたのがDIV、後に遠隔でも使えるように構造を変更し後追いで試行錯誤するなか多くの方たちが記録したアルバムを書店で探すようになり自分が撮りたい写真に近いものが上記のアルバムだったので今回ちょっと触れてみました。もう私がカメラを始めた時点でデジタルが登場しフィルムそのものが市場から姿を消しつつカメラそのものの性能も上がりコンパクトになっている。スマホ内臓カメラの画素数でさえ2千万を超えるくらいですからデジタルカメラそのものの魅力が呆気なく飽きられるのも早い。とは言え頑なにフィルムだけを扱うとただ年月だけが過ぎ去り、支流ごとで産卵日数が異なるため早いところでは1年の内で僅か4日で終わるところもある。今後はこのフィルムとデジタルを使い分けていくことになるでしょうか・・・

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