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イトウと岩魚2足のわらじ

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上から水の流れを見ると透明度が高く見えるんですが水の中を覗くと原野特有の濁りに雪代水が入り思ったほど透明度は高くない。

長い冬?6ヵ月間、雪と氷に閉ざされた冬から解放される新緑の春は毎年、多少、異なる開幕を迎えても同じ場所に立って思うのは”幸せ”の一言を呟く。これは一つの四季に含まれる季節感で何度同じ光景を見ても同じ気持ちで変化はなく逆に、もしこの光景が見れなくなったらどうしよう?と危惧する気持ちのほうが大きい。ここに来てもう一つ期待しているのがエゾアカガエルの鳴き声!満点の星空を眺めながらこの声に聴き惚れビールを飲むのが格別な春となる。それと蝦夷サンショウウオの産卵が始まりクマゲラが上空を飛び交い口ばしを木に打ち付ける音、エゾライチョウが松の枝から下りたり上ったり、夕暮れ時になるとエゾモモンガが河畔沿いを低空に滑空する。ここには日本、いや北海道の失れた豊かな自然があるからこそイトウも絶えることなく今も、来年も次世代へと繋いでいる。この空間が保たれた大きな要因は一言で〝地勢〟ですね!

ここらで!有害駆除にて推定300㌔以上、全長220㌢のオスヒグマ2017年、射程距離10数メートルと至近距離にて地元猟友会所属は敬一さんにて捕獲された。後に解体された皮の重量だけで50㌔あったそうです。現在は無人の民家がある境界に現れたところを射殺。

最近メディアで報道される熊の情報が頻繁になっているのは皆さんもご存じのように全国的に過疎、高齢化が進み道内は北広島の市街地にも姿を現すほど野生動物が増えています。私が全道各地で情報を得て自ら見た経験上、知床を除いた地形の起伏が緩やかで自然が豊かな所ほど羆の体は大きいようで、ここも同様に大型化する個体も含め年々増えていると聞いていますし私も頻繁に痕跡を確認してるので、毎年、入山する前はあらかじめ情報を得てここへ来ますがいつきても気持ち悪いところはあります。おそらく素人の方は熊が歩いた痕跡に気が付くことなく山菜を採ったり山歩きしていると思います。世界遺産知床のクマと違い大胆に人の前で姿を現すことそう簡単にはないにしろ移動の際は人間と同じく歩きやすい林道や沢沿いを利用し山を越えていることは敬一さんと同行し山を歩くだけ詳細を知ることができる。それだけここが豊かである証拠でしょうか・・・

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